2008年8月14日木曜日

8月14日:終わり


● テラスから見た墳墓
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 8月14日:終わり
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 墳墓を作った。
 「墳墓」とはまるで貴族並みだ。








● プラバーの墳墓


 なぜ、孵化しなかったのであろうか。
 2週間近くは抱いていた。

 今年の冬は寒かった。
 特に8月に入っても夜の冷え込みがきつい。
 そのせいだろうか。

 それとも、夜、小動物に卵をとられたという影響か。

 25日にわたる、プラバーの卵観察も終わりになった。
 ヒヨコとカケッコをし、成長の写真を撮りたかったのだが。
 残念であった。


● 墓を見にきたプラバー



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2008年8月13日水曜日

8月13日:マグパイにやられた


● マグパイに突っつかれて穴が開いてしまった。
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 8月13日:マグパイにやられた
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 昨夜は戻ってこなかった。
 ほぼ、放棄されたとみて間違いないだろう。

 3つあわせた卵の重量を計ってみた。
 「80g」である。
 産まれたときは1個「40g」であり、3個だと120gぐらいだったと思われるが、それが2/3まで小さくなっている。


● 3個あわせて計った重量は80g


 墓を作ることにした
 豪華な墓石はないが、シルバーメタリックで塗装した木製の墓である。
 周りにレンガを積み、土を入れて慣らしてその上に墓を置くという設定である。
 ちなみに戒名はない。
 鳥語を知らない。
 この墓は後日に燃やされることになる。


● 墓用のレンガとシルバーメタリックの墓

 まわりは芝刈りをしてきれいになっている。
 芝刈りの間もプラバーは顔をみせなかった。
 墓を置いておいたら、ふらりとやってきてジット見ていた。
 「なかなかグッドだ」といったか、それとも「チャチだな」といったかは分からない。
 すぐに飛び去ってしまった。


 なを、ちょっと目を離したスキにマグパイにやられた。
 カラを突っついて穴を開け、中のものを食べようとしていた。
 すぐに追っ払ったが、すでに遅しであった。

 見てみたが、中はまだヒヨコの状態ではない。
 ひっくり返したら中から液状のものが流れ落ちた。
 一部は固形に、一部はいまだ液状だったということである。
 ということは、孵化の見込み薄とプラバーが見限った可能性が大きいといえる。

 明日は、卵の周りにレンガを積んで土をいれて、墓を作ろうと思っている。



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2008年8月12日火曜日

8月12日:放棄したのではないだろうか


● 放棄されたとおもわれる卵


 8月12日:放棄したのではないだろうか
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 朝方、7時頃だが調べてみた。
 3個ある。
 昨夜は盗まれるということはなかったようだ。
 ところが肝心に鳥がオスメスともいない。
 よって、傍によっても襲われることはない。
 これは保温を放棄してしまったのかと思った。

 しばらくして、どこからともなくやってまた抱き始めた。
 してまたしばらくして見てみると、いなくなっている。
 何がなんだかわからない。

 孵化しないと半分あきらめてのおざなりの行動なのであろうか。
 それとも、もうじき孵化するので、もうさほど温めないでもいいということか。
 でもオスメスともに、いなくなってしまう時間があるというのは、護ろうという意志がなくなっているということになる。
 だとすると、前者の方が確率が高くなっている。
 どのくらいの日数で孵化するのかわからないが、半月は過ぎたので、もう孵化しないと見切りをつけたのか。

 陽が当たり始めたら、ほとんど抱かない。
 日向に放りっぱなしで、親鳥は何処かへ行ってしまう。
 カラを破るほどに孵化しているときは温めなくていいということはありうるが、でもカラを破ったとき、その安全を計るため、そばにいた方がいいのではないかと思うのだが。

 夕方、6時半に近くなっているが戻ってきていない。
 こちらは冬なので昼間の日射しは強いが、日が沈むとやはり空気はまだ冷たい。
 夜だけ保温すればいいような段階に入っているのであろうか。
 でも、放棄したという判断の方が正解に近いように思えているのだが。

 明日、抱いている姿を見かけなかったら、残念ながら放棄したものと判断しようと思っている。
 溜まっている、庭仕事などをしないといけなくなってきている。



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2008年8月11日月曜日

8月11日:そしてまた3個に


● 横線マークを入れて、3個目の卵を戻した。
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 8月11日:そしてまた3個に
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 朝方見ていたら、プラバーは温めており、放棄していない。

 昼過ぎにプラバーが巣を離れたスキをみて調べてみた。
 卵があった。
 2mほど離れた草むらの下に転がっていた。

 なら、あと1個もあっていいはずだと丹念に調べたが、これは見つからなかった。

 昨夜、なにかが卵を引いていったのだろう。
 それでプラバーが騒いだので私が懐中電灯をもって庭に下りたため、そこにおいたまま逃げてしまったというのが、妥当な推測となるだろうか。

 ところでこの卵、昨夜は寒かったが一晩ほっぽらかしにされて大丈夫であろうか。
 マークをつけて、巣に戻しておいた。

 しかし、今度は抱かなくなってしまった。
 何か異物でも入れたと思われたのであろうか。
 ちなみに、メスオスとも卵をおいて隣の庭に遊びにいってしまった。
 よって、タマゴに近づいても襲ってこない。
 手抜きに近くなっている。

 夕方になったら隣からやってきて抱き始めた。
 昼間の日射しがきつくなってきたので、強いて抱かなくてもいいのかもしれない。
 ちなみに、人でもこの日射しに中に、じっと長時間はいられない。
 昼前後の数時間は、ちょっと一服の休み時間になってきているのかもしれない。 
 でも隣の庭に退避して、卵を置きっぱなしというのはどうだろう。
 見える日陰でやすんでればいいと思うのだが。

 さて、今夜はどんなドラマが待っているだろうか。



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2008年8月10日日曜日

8月10日:卵が3つに減っている、そして2個に


● 3個になってしまった卵


 8月10日:卵が3つに減っている、そして2個に
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 朝方、見にいったら卵が3つに減っている。
 はじめは孵化したのかな、と思った。
 が、そうではないらしい。
 周辺にらしいヒヨコはいないし、もし孵化したとするならカラが残っていていいはずである。
 でも写真でみれば分かるように、きれいにカラのカケラもない。

 まさか、ヒヨコが孵化したら、親はその殻をすべて後を濁さないように食べてしまうという習性があるというわけでもないだろう。
 そんな話、聞いたことはない。
 鳥の孵化の知識はまるでないのでなんともいえないが。

 ということは、他の動物にもっていかれたということになる。
 ヘビ、鳥、犬猫など考えられるが、ここにはあの卵を丸呑みできるヘビはいないように思う。
 小さなヘビは見たことがあるが、あの大きさではムリだろう。

 鳥はどうだろう。
 イーグルならヨダレカケを掴んで飛べるほどの力がある。
 卵1個ほどは軽いもんだ。
 でも昨今は見かけていない。
 その場で食べずに、足に掴んであの卵を運べるほどのパワーのある鳥は、ほかには見当たらない。

 なら、そのヨダレカケはどうか。
 つぶして、ムシャムシャ喰ってしまうのではなかろうか。
 とすれば、カラが散乱していてもいいはずである。 
 しかし、その前にまずヨダレカケが、あの人間さえビビルほどのプラバーの威嚇に勝てるとは思えない。

 犬猫ならどうか。
 犬ならふんわりを卵を噛んで、潰さないように持っていく芸当はできそうである。
 猫はどうか。
 これにはそういう能力はないと思う。
 「ドロボー猫」といわれるように、猫には抜き足差し足はあっても、モノを捉えたときの動作は意地汚い。
 まずカラを壊してしまうだろうと思う。

 とすれば庭に入ってきた犬だが、そこまでして果たして卵を運ぶだろうか。
 その場で食べても別に不思議はない。
 犬はドロボー動作はまずしない。
 もし、卵を欲しいとなれば悠然とそこで食べ始めるか、ジャレはじめるであろう。

 もしかしたら、ポッサムか。
 最近、みかけなくなったがいなくなった、とはいえないかもしれない。
 コアラはどうだ。
 庭でコアラを見たことはないが。
 ポッサムやコアラとかの、卵みたいなものに対する行動についてはまるで知らない。

 いろいろ考えているが、これだろうと断言できるようは卵の消えた理由はみつからない。

 温めはじめてちょうど2週間たった。
 動きがあってもいい時期に入っている。
 ドラマが続きそうだ。
 飽きてきたところなので、いい按配である。

 だが、毎夜1個づつ卵がなくなっていったら、面白くない。
 憎たらしい鳥だが、それでは可哀想である。
 やはり2羽くらいは孵って欲しいものであるが。




● 3個になってしまった卵



 8月10日:夕方
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 夕方、思いついてテストをしてみた。

 写真のように、卵のまわりにパンをちぎっておいた。
 プラバーは私が近づいたことで、離れている。




● 卵のまわりにパンをおく

 さあ、どうなるだろうと見ていた。
 臭いをかいでか、雑木林にいたアイビスが上がってきた。
 卵に近づこうとした。
 途端に、離れていたプラバーが急襲した。



● アイビスを攻撃するプラバー

 アイビスは隣に逃げた。
 写真はアイビスにプラバーが仕掛けたところであるが、二羽が重なったためよく分からない写真となってしまった。

 だが、しばらくして、またそろそろとやってきた。
 卵にはまだまだ遠くなのだが、目障りだとばかりプラバーが再度威嚇をした。
 これでは仕方がないと、アイビスは川の向こうに飛び去っていった。

 次にこのパン、どうなるのだろうと続けて見ていた。
 マグパイあたりが盗みに入るかと思っていた。
 が、その動作はまるでしない。

 そろそろと近づいてきたプラバーがとって逃げた。
 その繰り返しで、最後はすべてプラバーのエサになってしまった。


● そろそろ近づくプラバー



● パンが消えた卵

 なんていうことはない、プラバーにエサを運んだだけの結果であった。




 8月10日:夜
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 夜の9時半頃である。
 プラバーが騒ぎ始めた。
 もしかしてとおもい、懐中電灯とカメラを手にして見にいった。
 案の定である。
 卵は2つになっている。
 やられた。




● 2個になってしまった卵

 家のものが小動物の唸り声のようなものをかすかに聞いたような気もする、という。
 トカゲ類のヨダレカケはうならない。
 ということは、ポッサムか猫か。
 予想されたことだが、隣のシャム猫の可能性が高い。
 孵化してからヒヨコになってから襲ってくると思っていた。
 すでに2週間たっているので、卵の中は固形化して、生まれる寸前のヒヨコになっている可能性は高い。
 もしかしたら、それを狙ってきたのかもしれない。
 

 このままいけば、今夜中にも卵はすべて消えてなくなるだろう。
 一夜一個としても、明後日の夜にはなくなる。
 危険を感じたら、温めることを放棄する可能性も大きい。

 可哀想だがしかたがない。

 もし、明日巣がカラになっていたら、あるいはプラバーが温めることをやめていなくなっていたら、このシリーズも終了となる。



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2008年8月9日土曜日

8月09日:今日も嫌がらせをする

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 8月09日:今日も嫌がらせをする
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 オリンピックのオープニングをビデオで見た。
 すごい、半端じゃない。
 まさに大国中国。
 威信をかけたセレモニーだということが、その熱の入れ方でうかがえる。

 あそこまですご過ぎると、独裁国家に対する恐怖が出てくる。
 ユトリというか、遊びというか、80点くらいで失敗があって面白いという、そういう楽しみ方がなくなる。
 直立不動の規律正しい観戦の仕方が必要になってきて、ちょっと肩が凝る。

 でも、見事なものだった。

 最後の「聖火点灯」のセレモニーは、演出として高得点を上げるわけにはゆかない。
 あれはお粗末。
 全体に空中を飛ぶ芸は、つまらなかった。
 実際の競技場で見ると、立体感が出ていてよかった、ということもありうるので、判断はできないかもしれない。
 それ以外は、10点中9点以上であろう。

 入場行進は特に日本とオーストラリアを見た。
 日本はまあまあ。
 オーストラリアは「豊かな田舎かっぺ人」だ。
 誰もがビデオカメラやモービルフォンをぶらさげて、キャーキャー騒いでいる。
 世界の「いなかっぺ大将」、そんな言葉がよく似合う入場である。
 「垢抜ける」というのがない。
 なにしろ「悩みがない、という悩みに悩んでいる国民」である。
 「深刻さ」が最も似合わないのだから「イナカッペ」でも通じる。
 珍しい国民ともいえるが、それはそれで、しごく面白い。

 その2つ後ろが最後の地元中国なので、中国の引き立て役という役回りでそういう順にしたのかもしれないと、下衆の勘ぐりをしたりしている。

 えらく大掛かりでやるよな、というのが実感としての感想。
 「たかがオリンピック」じゃないか、と思うのだが。
 「されどオリンピック」なのであろう。
 これで、中国も「井の中のカワズ」から、外に出られればと思うのだが。
 パンドラの箱を開けてしまったか、それとも。


 今日も嫌がらせをやった。
 でも効果があるのは最初のうちだけ。
 そのうち、なにやってんだ、とバカにされて反応しなくなる。
 やっている本人がむなしくなってくる。

 ヤロウ、パンを引っさらいながら、襲ってくるとは何事だ。
 明日で温め始めて2週間になるのだが、どうなっている。



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2008年8月8日金曜日

8月08日:プラバーに嫌がらせをする


● うまく撮れたプラバー


 8月08日:プラバーに嫌がらせをする
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 今日は北京オリンピックの開会式。
 でも夜から。
 ここまで問題の多いオリンピックも、オリンピック史上珍しいのではないだろうか。
 まるで関係ない話であるが、なんとなくウキウキしてくる。

 プラバーに嫌がらせをしている。
 部屋の中でサッシのガラスのそばに立って、体を動かすとそれに合わせて、キキキーと鳴いて首を振る。
 そのうち、いたたれなくなって抱くのをやめてしまう。
 部屋の中から卵までは15mはある。
 そしてガラス戸は閉まっている。
 それなのに敏感に反応する。
 これが面白い。
 昼間だから日射しはきつく、離れたからといって保温が大きく下回るということはない。

 だいたい、15mは離れているだろう室内の動きに反応する方が悪い。
 いやなら、そんな近くに卵を産むべきでないのだ。
 分かっていながら勝手に産んでおいて文句をつけてくる、そんな感じにおもえている。
 たまには、というよりちょくちょく嫌がらせをやってやろうと思うほどだ。
 別にこちらには、何の得にも損にもならない。
 いいかえれば、嫌味な遊び。

 しかし、これも繰り返しやると向こうも慣れてきて、たまに首を振る程度となり、卵のそばを離れるといったことはなくなり、だんだんに反応も鈍くなってくる。
 面白くなくなってくる。

 襲ってくるプラバーを今日は5枚撮った。
 その一枚がなかなかいい。
 姿がわりにはっきりと写っている。
 それに背景が青空であったのが幸いしている。
 後は空を撮ったり、ぶれていたりである、鳥がいなかったりである。
 オスメス二羽が一緒に襲ってくるところを撮りたいのだが。
 実際には撮っているのだが、残念なことに写っていない。



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