2008年7月21日月曜日

7月21日:大変だ、プラバーが



● プラバーの卵


 7月21日:大変だ、プラバーが卵を産んでしまった
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 いつものように、カルガモ(ブラック・ダック)にパンをちぎってやっていた。
 まわりには、マイナー、ロリキート、マグパイ、タテガミ鳩、そしてコカツー。
 遠くにプラバーのツガイ。

 そこへ、アイビスがやってきた。

 突然、このアイビスに猛然とツガイの一羽のプラバーがつっかかっていった。
 「キキキー」と腹のそこからひねり出すようなすさまじい鳴き声である。
 繰り返し、繰り返し、アイビス攻撃をする。
 我が家の庭はこのプラバーの鳴き声で騒然となった。

 プラバーの威嚇を、その長いクチバシでアイビスが振り払おうとする。
 この壮絶さに、あのガッツキ鳥のカルガモが、度肝を抜かれたように食べるのをやめて見入っている。

 威嚇合戦はすごい。
 プラバーはアイビスめがけて、低空飛行で突っ込んでいく。
 アイビスはそれをクチバシで突っつこうとする。

 プラバーが降りてきた。
 タイマンでにらみあう。
 雌雄決戦である。

 プラバーはアイビスの半分ほどの大きさ。
 そのハンデにもめげずに、引かない。
 その突貫精神たるや、見事なもの。
 アイビスが羽根を一杯に広げて突っ込む。
 プラバーはちょっと下がって、すぐに体勢を入れ替えてアイビスに飛びかかる。
 ぶつかる寸前で戻す。
 動きは、ちいさい分、プラバーのほうがすばやい。

 すばらしいバトルだ。
 カメラに収めたいところだが。
 しばし、呆然と見入ってしまった。


 先日からプラバーが庭に穴を掘っていた。
 いやな予感がしてした。
 ここで卵を産むのではないかという予感である。
 このところ、天候が安定しないので、芝刈りをサボっていた。
 そこで、応急処置でその穴の上にレンガをおいた。

 バトルの後、見に行ってみた。
 やはりである。
 レンガから、少し離れたところに新しい穴を作って、産んでしまった。
 下の写真を見てください。
 レンガがおいてあるのが、最初の穴の位置。
 足で踏み固めて、レンガを置いた。
 プラバーのヤツ、そこから数mほど離れたところに、また穴を掘ってしまった。
 してやられた。
 写真左の灰色っぽい部分の穴、ここに卵があるのですが、ちょっと見にくいです。


● 掘られた穴をレンガでふさいだのだが、やられてしまった。


 デジカメをもっていき撮ってみた。
 プラバーの威嚇相手は今度は私になっている。
 うるさかろうと、迫ってこようと、絶対に襲ってこないという確信があるので、気にもならない。

 今日は1個である。
 昨日はなかった卵である。
 今日、産んだのであろう
 あと何個産むのだろうか。
 通常なら数個である。

 できれば、出ていってもらいたいのだが。

 何しろ、カラス、マグパイ、アイビス、プラバーは「4大嫌われ鳥」なのです。
 しかし、なんでこんなに「人目のつくところ」に卵なんぞを産む。
 普通なら、見えないところに産むのが当然だろうが。
 コイツの神経はどうなっている。

 卵をつぶしてもいいのだが、そこまで嫌うほど非人情ではない。
 威嚇はすさまじいが、決して襲ってくることはない。

 そのうち、この卵、他の動物のエサになって消えてしまうということもありうる。
 明日にはなくなっているかもしれない。
 それが、動物の生存法則。
 生きるとは、甘くはない。
 さほどここがいい環境とは思えない。
 まして、見え見えの場所だ。

 「温かい目で成長を見守ってあげよう」
 なんてことはさらさら考えない。
 「迷惑なこと」
 それだけ。

 いつまで続くか、いつまで「生き延びられるか」
 生き延びられている間、話のネタで公開していきましょう。
 明日で終了ということもありますので、あらかじめ。





● プラバーの卵1個:7月21日



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