2008年8月7日木曜日

8月07日:マイナーのヒヨコは歩く


 ● 何とか撮ったプラバーの襲撃


 8月07日:マイナーのヒヨコは歩く
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 8月になり「ウッド・ダック」の稿でみた集団がツガイに分かれて住宅地のあちこちでテリトリーを持つようになった。
 プラバーのツガイも増えている。
 マグパイは常にいる。
 ピーウイーとタテガミ鳩の動きが活発である。
 「アイビスもどき」もたまに見る。

 朝方、散歩していたら、ひじょうに小さいヒヨコに会ったという。
 車道の際にマイナーがゴミの塊をつっついていた。
 近寄ったら黄目鳥のマイナーは逃げていった。
 ところがこのゴミの小さな塊が動いている。
 よくよく見てみると、ゴミではなくマイナーのヒヨコであったという。
 歩道の縁石を乗り越えようといろいろトライしていたようである。
 マイナーのヒヨコというのははまだ、見たことがない。

 ここでヒヨコといえば、ウッドダックとプラバーだが、親鳥はマイナーの倍以上あり当然、ヒヨコもそれに準じている。
 マイナーのヒヨコとなると、これはめちゃめちゃ小さいはずである。
 たしかに見た目、ゴミの塊くらいだろう。
 それが、飛ばずに歩くということか。
 一羽というから巣から落ちてしまった、ということも考えられる。
 親鳥はそれにエサを運んでいたのかもしれない。
 何とか乗り越えて、住宅地の庭の中へ消えていったという。
 見てみたかった。

 そういえば、マイナーはテラスに置いてあるタオルのきれっぱしをつまんで、糸くずをさらっていく。
 巣作りをしているのだろうか。
 盛んにパンも取りにくる。
 今度は、マイナーの巣を突き止めてみたいと思っている。
 (『マイナー』に少し大きくなったヒヨコの写真があります)

 そういう季節のようである。
 でも、住宅地の入り口にいた黒と黄色のコントラストが鮮やかな「コモン・マイナ」は見かけなくなってしまったが。
 また、戻ってくるのだろうか。

 ところで、我が家の庭を占有して、だんだん「迷惑鳥」になりつつあるプラバーだが。
 孵化はしない。
 相変わらず、オスメスのコンビネーションで襲ってくる。
 25枚撮ったが、何とかとれたのは1枚だけ。
 ここまで大きい姿ということは相当に近いということは見てとれるだろう。
 でも、やはり写真はムリのようだ。

 場所をいろいろ変えて襲わせたのだが、実際、今日の襲撃は最も激しかった。
 その中で一番だったのは、卵のそばに立ったときで、後ろから耳の真横を通りぬけて行った時である。
 スーと抜けていくなら滑空する空気の振動と甲高い鳴き声だけになるが、今回のはそうではなかったように思う。
 バサバサという羽音を鼓膜に聞いた。
 ということは、耳元を抜けるときに恐怖感を与えるように意識的に羽ばたいたのではないかと思う。
 「ウー、やる」と思ったほどだ。

 先の Spur-Winged Plover なら羽先に蹴爪があるということだから、これが武器にになる。
 静かにさとられないように通り過ぎ、切っ先を立てて抜ければ、耳か頬に傷を与えることは楽に可能であろう。
 そうなれば「血がタラリ」となる。

 この庭のプラバーは条件が整っているのもかかわらず、血がタラリとはならない。
 ということは、この鳥は蹴爪を持っていないということになる。
 武器は持っていないということになる。

 よって「威嚇だけで、襲撃してこない」というのが、やはり本当ということであろう。
 となれば、いかに威嚇で効果を上げるか、がテーマになる。
 耳先で羽根を叩いて耳元に威圧を与え、金属的鳴き声を鼓膜に叩き込む。
 これが最大にして最高の威嚇方法ということになるのかもしれない。



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